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うさぎは草を食べるので、新鮮な野草で四季を感じてもらったり、自宅のハーブガーデンを散歩させたりしたいと思う人もいるでしょう。そんなとき気になるのは、うさぎはどんな野草やハーブを食べるのか、また食べさせてはいけない種類は何か、ということ。うさぎが食べられる草と、逆に危険なものを知り、与え方に注意しながら楽しんでもらいましょう。

野草やハーブを与えるときの注意点

うさぎが草を食べる様子

野草やハーブはうさぎにとって副食で、与えなければいけないものではありません。与えるときは次のことに注意してください。

  • 1日に食べる量は少量に

野草はうさぎの本来の食べ物に近いと思われるかもしれませんが、安定して同じものを与えることは難しく、食事のメインには不向きです。また野草やハーブには薬効成分も含まれているので、一度に大量に食べると健康に害が及ぶ可能性も。牧草とペレットをしっかり食べてもらったうえで、おやつ感覚でごく少量を与えましょう。

  • 汚れていないものを採取する

野草は必ず採取してもよい場所から採ります。道路際の野草は排気ガスで汚れていることがあるので避けましょう。田んぼや畑の側も農薬がかかっている可能性があります。うさぎの口に入っても安全なものが採れる場所で集めましょう。採取する際は虫がついていないかもよくチェックを。雨や朝露で濡れている草も傷みやすいので避けます。

  • 体調によっては食べられない場合も

妊娠中は大半のハーブが禁忌となっています。またカルシウムを多く含む草もあります。健康なうさぎが少量食べる分には問題ありませんが、尿結石になったことがあるうさぎや、濁った尿が出やすいうさぎは控えた方が良いでしょう。

薬効があるハーブなどを自然療法に利用したいと思うこともあるかもしれません。野草やハーブがうさぎにどう作用するのかは、詳しくわかっていないことがほとんどです。実践するには専門的な知識が必要です。効用を期待してむやみに与えるのは控えてください。

うさぎが食べられる野草

うさぎが草を食べる様子

次の野草はうさぎが食べることができ、喜んで食べてくれることが多いものです。

  • オオバコ
  • クズ
  • シロツメクサ(クローバー)
  • タンポポ
  • ナズナ
  • ノゲシ
  • ハコベ
  • ヨモギ

七草がゆで知られる「春の七草」に含まれる野草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ)や種がとんで自生している牧草も食べられます。オオアワガエリはチモシー、ネズミムギはイタリアンライグラスの別名で日本中に自生しています。

うさぎが食べられるハーブ

次のようなハーブが食べられますが、うさぎによって好みに偏りがあり、あげても食べないこともあります。

  • イタリアンパセリ
  • カモミール
  • スイートマジョラム
  • セージ
  • タイム
  • チャービル
  • バジル
  • フェンネル
  • ミント
  • レモングラス
  • レモンバーム
  • ローズマリー
  • ワイルドストロベリー

うさぎが食べられない草花

毒草はうさぎも食べられません。園芸植物も含めて食べてはいけない有毒な草花を紹介します。

【食べられない野草】

  • オナモミ(ひっつき虫と呼ばれるトゲのある実がなる)
  • カタバミ(葉がクローバーに似ているがハート型で白線がない)
  • ギシギシ、スイバ、ヤナギタデ(タデ科の草。シュウ酸を含むのでうさぎには与えない)
  • チョウセンアサガオ
  • ドクゼリ
  • ドクニンジン
  • ヒガンバナ

【食べられない園芸植物】

  • アジサイ
  • アヤメ(同じアヤメ科のアイリス、サフランなども有毒)
  • キキョウ
  • キンポウゲ(園芸用のアネモネ、クレマチス、クリスマスローズ、フクジュソウなどキンポウゲ科の植物はすべて毒がある)
  • ジギタリス
  • スイセン(花が咲く前の葉はニラと間違われることも多く、スイセンとわかりにくいので要注意。野生化して群生していることも)
  • スズラン
  • チューリップ
  • ニチニチソウ
  • パンジー

 

 

ここで紹介したものはほんの一部で、うさぎだけにではなく、人にとっても毒性のある植物はたくさんあります。鑑賞目的の園芸植物は与えないでください。実を食べる野菜は葉や茎、熟す前の実が有毒である場合も。野菜の葉や茎も安全を確認してから与えましょう。

有毒植物は食べられる草と外見がよく似ていて区別がつきにくい場合もあります。また植物には別名も多く、身近で別の名前で呼ばれていることもあるのでよく注意してください。もちろん種類がわからない植物や、あげてもいいか不明なものは絶対に与えないようにしましょう。